PRACTICAL GUIDE
継手別・インチダイヤの数え方
継手の個数ではなく、実際に溶接する各接続口の口径でDBを計算します。エルボ、チーズ、レジューサー、フランジの数え方を具体例で整理します。
執筆・確認:配管・水処理設備の施工管理実務者 | 最終確認:2026年10月5日
インチダイヤ(DB)の基本
DBは、呼び径のインチ数×溶接口数で求める施工量の指標です。100Aは4インチなので、100Aを1口溶接すると4DBです。継手の形状によって接続口数が変わり、異径継手では口ごとの口径も変わります。
同径エルボ
突合せ溶接エルボは両端を溶接するため2口です。100Aなら4インチ×2口=8DB。3個なら8DB×3=24DBです。片側が工場溶接済みで現場では1口だけ施工する場合は、施工区分ごとに1口ずつ分けて集計します。
| 継手 | 口径 | 計算 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 90°エルボ | 50A | 2インチ×2口 | 4DB |
| 90°エルボ | 100A | 4インチ×2口 | 8DB |
| 90°エルボ×3個 | 100A | 4インチ×2口×3 | 24DB |
異径チーズ
チーズは主管2口と枝管1口を別々に計算します。主管100A、枝管50Aなら、主管は4インチ×2口=8DB、枝管は2インチ×1口=2DB、合計10DBです。3口すべてを主管口径で計算すると過大計上になります。
レジューサー
レジューサーは大径側と小径側を各1口で計算します。100A×50Aなら、大径側4DB+小径側2DB=6DBです。同心・偏心の違いは形状や施工性に影響しますが、両端の口径が同じであれば基本のDBは同じです。
フランジ溶接
溶接式フランジは、形状と契約ルールによって数え方を確認します。本サイトの計算機ではフランジ溶接を2口として扱っています。実際には突合せ形、差込み形、ラップジョイントなどで溶接箇所が異なるため、見積では施工図と仕様を優先してください。
差込み溶接
差込み溶接では、内外の隅肉溶接をそれぞれ1口として扱う契約があります。本サイトでは内外2口で計算しますが、外面のみ、内面のみ、1継手一式などの基準もあるため、発注者・元請・協力会社間で着工前に統一します。
インチダイヤは法令や全国共通規格で単価・数え方が一律に定められたものではありません。本サイトの標準ルールは概算用です。実際の精算では見積条件、注文書、施工要領書を優先してください。
25A以下の扱い
15Aは1/2インチ、20Aは3/4インチ、25Aは1インチですが、小口径でも段取りや溶接回数がなくなるわけではありません。本計算機では見積上の最低値として25A以下を1口1DBで集計します。詳しい考え方は25A以下のDB計算ルールで解説しています。
拾い表へ残す情報
- 継手名称と数量
- 主管口径と枝管口径
- 各口径の溶接口数
- 工場溶接・現場溶接の区分
- 材質、Sch、溶接方法
- 採用したDB計算ルール
まとめ
継手のDBは、継手個数だけでなく各接続口の口径と溶接口数で計算します。エルボは通常2口、異径チーズは主管2口+枝管1口、レジューサーは大小各1口です。差込み溶接とフランジは契約ごとの差が出やすいため、採用ルールを明記して集計しましょう。
材料拾い、溶接品質、接着接合などの実務メモを運営者ブログに記録しています。
運営者ブログを読む