φ 配管インチ計算運営者ブログ

FIELD NOTE / 溶接・品質

SUS配管TIG溶接の施工前打合せで確認していること

バックシールド、管内酸素濃度、測定記録、酸洗い、仕上がり確認を、着工前にどうそろえるかを整理します。

溶接開始後ではなく、開始前に条件をそろえる

SUS配管のTIG溶接では、外観が整っていても管内側の酸化が強ければ、耐食性に影響する可能性があります。私は着工前の打合せで、溶接方法だけでなく、バックシールドの方法、酸素濃度の管理値、測定位置、記録方法、溶接後の処理まで一続きで確認します。

バックシールドの範囲

アルゴンを流すことだけを決めても、開口部が大きい、封止位置が遠い、空気が抜ける経路がない場合は置換が安定しません。どこを塞ぎ、どこから入れ、どこへ逃がすかを施工前に確認します。長い配管や枝管がある場合は、置換する容積も変わります。

管内酸素濃度は測定方法まで決める

現場基準で管内酸素濃度1%未満を求める場合、数値だけでなく、測定器、校正状態、測定場所、測定のタイミングを決めます。パージ開始直後の一回だけではなく、溶接開始前と必要な施工区分ごとに確認し、記録へ残せる形にします。

打合せで確認する記録

配管番号、溶接番号、測定日時、酸素濃度、測定器、施工者、確認者を対応させます。写真だけでなく、どの継手の記録か分かる番号が必要です。

仮付け・本溶接・仕上げを分けない

仮付け時も管内へ空気が入れば酸化が進むため、仮付けを含めて管理条件をそろえます。本溶接後は内面の焼け、ビード、溶込みを確認し、外面は酸洗い・不動態化・洗浄の範囲を仕様書と照合します。薬品を使う場合は、周辺材への影響、洗浄水の処理、保護具も施工計画に含めます。

施工前チェック

重要なのは、職人の技量だけに任せず、元請・施工管理・溶接施工者が同じ合格条件を共有することです。着工前に記録様式まで作ると、施工後の「測っていたはず」を減らせます。

SUS溶接・酸洗い・不動態化の基本も参照してください。

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