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PRACTICAL GUIDE

発電機容量の選び方|モーター始動電流と余裕率

ポンプやブロワは、運転中より始動時に大きな電流が流れます。定格電流の合計だけで発電機を選ばず、始動順序と電圧降下を確認します。

運転容量だけでは不足する理由

ヒーターや照明のような負荷と比べ、誘導電動機は始動時に大きな電流が流れます。発電機の定格容量が運転電流を満たしていても、始動時に電圧が大きく低下すると、モーターが加速できない、制御機器が停止する、保護装置が動作する場合があります。

まず運転容量を計算する

三相200Vで合計定格電流40Aなら、見掛け容量は√3×200V×40A÷1,000=約13.9kVAです。余裕係数2.0を掛ける簡易計算では約27.7kVAとなり、30kVA以上が初期目安です。

簡易計算√3×200×40÷1,000×2.0=約27.7kVA
余裕係数は万能ではない

2.0や3.0という係数は初期検討用です。直入れ始動、同時始動、大きな慣性負荷では、発電機メーカーの選定資料と機器の始動電流を使って確認してください。

始動方式を確認する

始動方式特徴確認点
直入れ構成が単純、始動電流が大きい発電機の瞬時電圧降下
スター・デルタ始動電流を抑える切替時の電流・トルク
ソフトスタート電圧を制御して滑らかに始動負荷トルク、設定値
インバータ周波数を制御して始動高調波、入力電流、メーカー条件

複数台は順番に始動する

ポンプ2台とブロワ1台を同時に始動すると、始動負荷が重なります。可能なら最も大きいモーターを先に始動し、安定後に次の機器を投入します。ただし、先に運転している負荷へ次の始動電圧降下が影響しないか確認が必要です。

始動順序の記録例発電機起動 → 主ポンプ → 10秒後にブロワ → 電圧安定後に補機

選定時の確認項目

現場での試運転

選定後は実負荷で1台ずつ始動し、電圧、周波数、電流、異音、保護装置の動作を確認します。負荷設備を接続する前に、発電機の接地、相順、出力電圧、漏電保護も確認します。

メーカー資料を優先する

ヤンマーの非常用発電設備資料でも、負荷容量、台数、電圧、相数、始動方式などを使った容量算定が示されています。防災・非常用設備は法令・認定条件があるため、簡易計算だけで決定しないでください。

初期検討は仮設発電機の容量計算で行い、最終選定は発電機メーカーまたは電気担当者へ確認してください。

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