φ 配管インチ計算実務解説一覧

PRACTICAL GUIDE

配管口径 A・B呼称の早見表

配管のミリ呼称(A)とインチ呼称(B)を、インチメーター・インチダイヤ計算で使う数値とともに一覧化しました。SGPとVPの代表外径も比較し、呼び径と実寸を混同しやすいポイントを整理します。

A呼称とB呼称は配管の「呼び径」

100Aと4Bのように、同じ呼び径をミリ系とインチ系の2通りで表します。A・Bはいずれも配管を識別するための呼び方で、管の外径や内径そのものではありません。

インチメーター(IM)とインチダイヤ(DB)の計算ではB呼称の数値を使用します。例えば100Aは4Bなので、配管長10mなら40IM、溶接2口なら8DBです。

A・B呼称と計算用インチ値の早見表

A呼称B呼称計算用インチ値1m当たりIM6m当たりIM
15A1/2B0.50.5IM3IM
20A3/4B0.750.75IM4.5IM
25A1B11IM6IM
32A1 1/4B1.251.25IM7.5IM
40A1 1/2B1.51.5IM9IM
50A2B22IM12IM
65A2 1/2B2.52.5IM15IM
80A3B33IM18IM
100A4B44IM24IM
125A5B55IM30IM
150A6B66IM36IM
200A8B88IM48IM
250A10B1010IM60IM
300A12B1212IM72IM
350A14B1414IM84IM
400A16B1616IM96IM
450A18B1818IM108IM
500A20B2020IM120IM
600A24B2424IM144IM

分数インチを計算用の小数へ直す

B呼称に分数が含まれる口径は、IM・DBを計算するときに小数へ置き換えます。分母で割った値を整数部分へ足します。

B呼称計算計算用インチ値
1/2B1 ÷ 20.5
3/4B3 ÷ 40.75
1 1/4B1 + 1 ÷ 41.25
1 1/2B1 + 1 ÷ 21.5
2 1/2B2 + 1 ÷ 22.5

32Aを1.2インチ、65Aを2.6インチのように概算すると集計誤差が出ます。早見表の換算値をそのまま使用してください。

SGPの代表外径

次の表は、当サイトの重量・内容積計算と表面積計算でも使用しているSGPの参考外径です。A呼称の数字と外径は一致しません。例えば100Aの外径は100mmではなく114.3mmです。

SGP呼び径B呼称代表外径
15A1/2B21.7mm
20A3/4B27.2mm
25A1B34.0mm
32A1 1/4B42.7mm
40A1 1/2B48.6mm
50A2B60.5mm
65A2 1/2B76.3mm
80A3B89.1mm
100A4B114.3mm
125A5B139.8mm
150A6B165.2mm
200A8B216.3mm
250A10B267.4mm
300A12B318.5mm

VP管の代表外径

VP管はSGPと呼び径の系列が異なり、小口径では13・16・20・25・30、75などの呼び方を使用します。次の表はJIS K 6741に基づく一般的なVP管の代表外径です。

VP呼び径代表外径
VP 1318mm
VP 1622mm
VP 2026mm
VP 2532mm
VP 3038mm
VP 4048mm
VP 5060mm
VP 6576mm
VP 7589mm
VP 100114mm
VP 125140mm
VP 150165mm
VP 200216mm
VP 250267mm
VP 300318mm

SGPとVPで外径が近い組み合わせ

SGPとVPでは呼び径の付け方が異なります。特にSGP 15Aに近い外径はVP16、SGP 80Aに近い外径はVP75です。呼び径の数字だけで比較せず、外径を確認します。

SGP呼び径SGP外径外径が近いVPVP外径
SGP 15A21.7mmVP 1622mm
SGP 20A27.2mmVP 2026mm
SGP 25A34mmVP 2532mm
SGP 32A42.7mmVP 3038mm
SGP 40A48.6mmVP 4048mm
SGP 50A60.5mmVP 5060mm
SGP 65A76.3mmVP 6576mm
SGP 80A89.1mmVP 7589mm
SGP 100A114.3mmVP 100114mm
SGP 125A139.8mmVP 125140mm
SGP 150A165.2mmVP 150165mm
SGP 200A216.3mmVP 200216mm
SGP 250A267.4mmVP 250267mm
SGP 300A318.5mmVP 300318mm
外径が近くても互換ではありません

SGPとVPは材質、肉厚、継手、接合方法、許容圧力、使用温度が異なります。外径が近いことは、同じ継手を使用できることや、同じ用途へ置き換えられることを意味しません。異種管接続では専用継手と設計条件を確認してください。

呼び径・外径・内径・肉厚の違い

同じ外径でも肉厚が異なれば内径、重量、内容積が変わります。流速計算へ呼び径や外径をそのまま入力しないよう注意してください。

インチメーターの計算例

100Aの配管が12mの場合4B × 12m = 48IM
50Aを6m、80Aを8m施工する場合2B × 6m + 3B × 8m = 12 + 24 = 36IM

VP管の施工量をIMで管理する場合は、発注者・施工者間で使用する換算ルールを確認してください。VPの呼び番号を、そのままB呼称として計算するものではありません。

インチダイヤの計算例

80Aを4口溶接する場合3B × 4口 = 12DB
100A×50Aの異径チーズの場合主管4B × 2口 + 枝管2B × 1口 = 10DB

25A以下を最低1DBとして扱う場合は、実インチ値ではなく採用した見積ルールで計算します。詳しくは15A・20A・25AのDB計算をご確認ください。

材料拾いで間違えやすいポイント

集計・発注前の確認項目

寸法表の使用について

掲載値は実務上の確認に使う代表値です。製造公差、管種、規格、肉厚、ライニング等により実寸は変わります。設計、発注、支持金物選定、異種管接続の最終判断では、必ず適用規格とメーカー資料を確認してください。

参考資料

関連する計算ツール

インチメーター・インチダイヤ計算では、口径と配管長・溶接口数からIM・DBを集計できます。実外径と肉厚が分かる場合は配管重量・内容積計算、塗装面積を求める場合は配管表面積・塗装量計算をご利用ください。

計算の背景にある現場判断も公開

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