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WATER TREATMENT GUIDE

SV30とは?正しい測定方法と活性汚泥の沈降状態の見方

SV30は1Lの混合液を30分静置したときの沈殿汚泥量です。数値だけでなく、沈む速さ、界面、上澄み、フロックの様子まで観察します。

SV30とは

曝気槽の混合液を1Lのメスシリンダーなどに採り、30分静置した後の沈殿汚泥量を読みます。30分後が300mLなら、SV30は300mL/L、割合表示では30%です。

SV30の測定手順

  1. 曝気槽の代表的な位置から、十分に混合された状態で採水する
  2. 沈殿し始める前に軽く混ぜ、1Lの容器へ静かに入れる
  3. 直ちに静置を開始し、5分・10分・30分などの沈降状態を見る
  4. 30分後の汚泥界面をmL/Lで読む
  5. 上澄み、界面、フロック、浮上の有無を記録する

容器を振り過ぎるとフロックを壊す可能性があります。採水位置、時刻、容器、試料量、静置場所を毎回そろえると比較しやすくなります。

30分の間に観察するポイント

観察項目見るポイント考えられる状態
初期沈降フロックがまとまって沈むか沈降速度・フロック形成
汚泥界面明瞭か、ぼやけるか微細汚泥・分散状態
上澄み透明か、細かな汚泥が残るか処理水SS流出の兆候
浮上沈んだ汚泥が再び浮くか脱窒ガスなどの可能性
圧密30分までに容積が縮むか汚泥の締まりやすさ

SV30が高いときの確認順

  1. MLSSが同時に高くなっていないか
  2. SVIが平常時より上昇していないか
  3. DO、流入負荷、pH、水温に変化がないか
  4. 糸状性細菌、微細フロック、浮上など外観に変化がないか
  5. 沈殿槽の界面と処理水SS

MLSSもSV30も高くSVIが普段どおりなら、沈降性より汚泥量の増加が主因かもしれません。MLSSが普段どおりでSVIまで上昇している場合は、沈降性の悪化を疑います。

SV30が低いときの確認

良好に圧密して低くなる場合もあれば、MLSSそのものが低い場合もあります。上澄みが濁る、界面がぼやける場合は、微細フロックの流出や汚泥解体を確認します。

測定記録に残す項目

SV30、MLSS、SVI、採水場所と時刻、5分・10分時点の沈殿量、上澄みの透明度、浮上汚泥、DO、水温、返送・余剰汚泥量を同じ記録に残すと、異常の始まりを追いやすくなります。

関連:沈殿槽の上澄みが濁る原因・DOが上がらない原因

よくある質問

SV30は何%なら正常ですか?

MLSSや処理方式で変わるため、SV30だけの一律な正常値はありません。施設の安定時の値とSVI、上澄み、処理水質を合わせて判断します。

メスシリンダーは毎回同じものを使うべきですか?

容器の形状で沈降状態が変わるため、傾向管理では同じ容量・形状の容器を使うのが基本です。

採水後すぐに測れない場合はどうしますか?

時間経過で酸素状態や汚泥性状が変わります。できるだけ直ちに開始し、遅延した場合は記録して通常データと区別します。

管理値や操作条件は施設ごとに異なります。実際の運転操作は、設計条件・維持管理基準・測定結果・責任者の判断を優先してください。