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WATER TREATMENT GUIDE

SVIの計算方法|MLSS・SV30との関係とバルキングの見方

SVIは、汚泥1gが30分後に占める容積を表す沈降性の指標です。単位をそろえて計算し、MLSSとSV30の動きから原因を読み取ります。

SVIの計算式

SVI(mL/g)= SV30(mL/L)÷ MLSS(g/L)

MLSSがmg/L表示なら、1,000で割ってg/Lへ換算します。SV30を%表示で扱う場合は次の式でも同じ結果です。

SVI(mL/g)= SV30(%)× 10,000 ÷ MLSS(mg/L)

計算例:SV30 300mL/L、MLSS 3,000mg/L

  1. MLSSを換算:3,000mg/L = 3g/L
  2. 式へ代入:300mL/L ÷ 3g/L
  3. 計算結果:SVI = 100mL/g

水処理計算ページでは、MLSSとSV30を入力してSVIを確認できます。

SVIの見方

SVIが上がるほど、同じ汚泥重量が占める容積が大きく、一般には圧密・沈降しにくい方向を示します。ただし、特定の値だけで良否やバルキングを決めることはできません。

処理方式、流入水、汚泥齢、水温、塩分、採水・測定方法によって基準は変わります。設計条件と、その施設で水質が安定していた期間の値を基準線にしてください。

MLSS・SV30・SVIの組み合わせ判断

組み合わせ考えられる状態確認項目
MLSS平常・SV30高・SVI高沈降性悪化、バルキングの疑いDO、F/M、pH、水温、顕微鏡
MLSS高・SV30高・SVI平常槽内汚泥量が多い可能性引き抜き量、SRT、汚泥界面
MLSS低・SV30低・SVI平常生物量不足、過剰引き抜き、希釈余剰汚泥、流入量、汚泥流出
SVI高・上澄み透明沈降は遅いが固液分離は保たれる場合沈殿槽滞留時間、界面推移
SVI高・上澄み濁り微細汚泥流出を伴う可能性処理水SS、フロック、界面

SVIが上昇したときの確認順

  1. SV30の測定条件とMLSS分析に誤りがないか
  2. 数日から数週間の推移で上昇が続いているか
  3. DO、流入負荷、pH、水温の変化
  4. 返送汚泥量、余剰汚泥量、SRT
  5. 上澄み、フロック、糸状性細菌、沈殿槽の界面

汚泥量過多と生物量不足では、余剰汚泥操作の方向が異なります。SVIだけを見て急に引き抜き量を変えないことが重要です。

関連:MLSSの見方・沈殿槽の濁り

よくある質問

SVIが高いと必ずバルキングですか?

SVIだけでは断定できません。推移、SV30の沈降状態、上澄み、DO、負荷、顕微鏡観察、沈殿槽の状態を合わせて判断します。

MLSSはmg/Lのまま計算できますか?

SV30をmL/Lで使う式では、MLSSをg/Lへ換算します。3,000mg/Lは3g/Lです。

SVIの正常値は施設共通ですか?

共通ではありません。処理方式、汚泥性状、水温、流入水、測定方法で変わるため、設計条件と安定運転時の基準線を優先します。

管理値や操作条件は施設ごとに異なります。実際の運転操作は、設計条件・維持管理基準・測定結果・責任者の判断を優先してください。